中国のニッケル生産者は利益を得るためにロンドン取引所に注目している

2019年6月11日、中国江蘇省連雲港市の甘兪港でニッケル・ラテライト鉱石をトラックで輸送する男性たち。写真は2019年6月11日撮影。ロイター/ストリンガー/ファイル写真

［北京、８月３日 ロイター］ - 中国のニッケル生産者は、世界市場へのアクセス改善を求め、利益を確保しながら利益を確保しようと急いでおり、ロンドン金属取引所（ＬＭＥ）への金属上場を検討していると中国を拠点とする業界アナリスト２人が語った。出力。

これは、世界最古にして最大の金属取引フォーラムである取引所にとって後押しとなる可能性がある。同取引所は、2022年3月の深刻な価格暴落で取引量と信頼性が損なわれた後、ニッケル契約の再活性化に苦戦している。

同取引所は今年3月、承認された倉庫でのステンレス鋼材料の在庫を増やすことを目的として、契約に反して配送する新しいニッケルブランドを承認するための待ち時間とスクラップ手数料を削減する計画を発表した。

これらの変化は、低品位のニッケル銑鉄や硫酸ニッケルの価格に比べてLMEのニッケル価格が高いことと相まって、中国の生産者がLMEシステムへの供給の可能性を検討し始めるようになった。

国営金融機関のアナリスト、チャン・ユアン氏は、「利益が大きいこと、先物でヘッジをし、国際的な存在感を高める必要性が、ＬＭＥ上場への関心の主な理由に加え、取引所が提供するファストトラックである」と述べた。 CITIC先物を支持。

張氏によると、LMEに申請する可能性がある中国企業には、中国最大のニッケル生産会社である青山集団のほか、電池材料メーカーの樹泰能源、グランドグリーン、マオリアンテクノロジーなどが含まれるという。

青山、グランドグリーン、マオリアンはコメントの要請に応じなかったが、ジュタイはコメントを拒否した。

張氏によると、4社とも今年か来年に精製ニッケルの生産能力を拡大する計画があるという。

業界情報を提供する上海金属市場（SMM）のアナリスト、ヘ・シヤオ氏も、これらの企業のうち少なくとも3社がLME上場を申請する可能性が高いと述べた。

納品可能なブランドが増えれば、LMEの倉庫に在庫が追加され、ニッケル契約の流動性が高まる可能性がある。

香港取引所清算(0388.HK)傘下のLMEは、新たな上場制度の下、最近中国の浙江華友コバルト(603799.SS)からのニッケルを承認した。 煙台現金工業と金川集団という他の中国の生産者2社もすでにLMEのブランドに含まれており、取引所のウェブサイトによると、そのブランド数は現在25社となっている。

Huayouと他の中国の生産者は、価格の高さを利用して精錬ニッケルの生産を積極的に増やしている。 SMMは、中国を拠点とする新規プロジェクトにより、今年は145,300トンの電解ニッケル生産能力が追加され、これは2022年に比べて約60％増加すると推定している。

中国の精製能力は昨年、世界全体の約４分の１を占めた。

LME のニッケル価格は現在 1 トンあたり約 21,650 ドルであり、ニッケル銑鉄や硫酸ニッケルよりもはるかに大きな利益の可能性があります。

中国生産者の精製ニッケル生産による利益は、今年初めには１トン当たり７万元（９７４０ドル）に達したが、市場への供給増加に伴い６月には２万─３万元に下落したが、それでも１万元をはるかに超えていた。 ＳＭＭのアナリストによると、ニッケル銑鉄は約１万元、硫酸ニッケルは１万元未満だという。

中国の生産者はLMEグレードのクラス1ニッケルの生産を急速に増やしているが、高品質ニッケルの供給量の増加により下位グレードとの価格差が縮まると予想されているため、資金を得るまでの時間との競争に直面する可能性がある。

LMEではニッケル生産拡大の動きに注目が集まっている。

LMEの広報担当者は電子メールで、「新たな供給源からのニッケルクラス1生産の増加が予想されることを踏まえ、LMEの迅速なアプローチと新しいLMEニッケルブランドに対する手数料免除は、契約の在庫と流動性の増加を促すことを目的としている」と述べた。

同取引所は「冶金的または責任ある調達要件」を緩和することなくこれが行われることを期待していると広報担当者は述べた。